Glacis Labsの資金調達詳細
Glacis Labsは、デジタル資産向けクリアリングレイヤーを構築するスタートアップです。2026年7月、$6.8百万ドルのExtended Seedラウンドを完了しました。リード投資家はLightspeed Faction(旧FactionVC)で、Franklin Templeton(@FTI_US)、Coinbase Ventures(@cbventures)、Protein Capital、A.GAIN(旧IDC Ventures)、Techni Venturesが参加しています。ラウンドは昨年後半に開始され、3月にクローズ。株式とトークン・ワラントの組み合わせで実施され、評価額は非公開です。Lightspeed Factionはノンボーティングのボードオブザーバー席を得ています。
ZeroDeltaプラットフォームの機能
同社の主力製品はZeroDeltaで、マルチチェーン上でデジタル資産取引をマッチング、ネッティング、セトルメントするクリアリングプラットフォームです。Glacis Core(クロスチェーンメッセージングレイヤー)とAirLift(トークントランスポートレイヤー)を基盤としています。
現在はStablecoin(USDC、USDT、USDe)をサポートし、将来的にトークン化証券、RWA(Real World Assets)、外国為替へ拡大予定です。CEOのJacob Blish氏は「Stablecoinから始めるのは市場がそこにあるから。RWAはまだ黎明期でコンプライアンスとオンボーディングに課題がある」と説明しています。RWA発行者との統合や米国以外のFX発行者との協議も進行中です。
技術的優位性
ZeroDeltaの強みは、複数のブロックチェーンと取引所を横断して継続的に取引をクリアリングし、残高のみをオンチェーンでセトルメントすることです。これにより、取引コストを削減し、カウンターパーティリスクを低減します。EDX Marketsのような単一会場内のクリアリングとは異なり、マルチチェーン対応が特徴です。
競合(CircleのCCTP、LayerZero、Across、CoW Protocol)とは補完関係になるとBlish氏は述べ、Glacisの優位性を「ネイティブmint/burn輸送(ブリッジリスクなし)」「パーマッチングエンジン」「中立性(自社デスク取引なし)」の組み合わせとしています。中立性はインキュンベントが模倣しにくい点です。
市場ポジションと今後
この調達は、2026年のインフラ投資トレンドを反映しています。RWAとStablecoinの決済需要が高まる中、Glacis Labsは効率的なクロスチェーンインフラとして位置づけられます。PR NewswireやThe Blockの報道でも、Franklin TempletonやCoinbase Venturesの参加が投資家からの信頼を示すと評価されています。
今後はZeroDeltaの機能拡張とパートナーシップが焦点です。公式発表やレポートを参照すれば、プロジェクトの進捗を追跡できます。RWA市場の本格化に伴い、Glacisの役割はさらに重要になるでしょう。
この資金調達により、Glacis Labsはステルスから脱却し、業界のインフラプレイヤーとして注目を集めています。開発者や機関投資家は、ZeroDeltaの統合を検討するタイミングです。